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詩集 宇宙語んんん

本の紹介

海風社 2006年10月 発行
かわかみまさと(本名 川上正人 宮高23期)

「んみゃ-ちぃ」と言われてピ〜ンとくる人は「宮古人(みゃ-くぴっとぅ」に違いない。でも、どう発音するの?なんの意味かねえ?疑心暗鬼にかられるのは野暮というもの。言葉・方言は現金なもので、そこで生活している人間にしか通用しない。時と場所が異なると拒絶反応やアレルギ−に似た防御システムが作動する。最新の知識と技術を駆使しても移植医療が思うように定着しないことに似ている。宮古口(みゃ-くふつ)・宮古方言は「ん」で始まる言葉が多い。最後の子音から始まるとはなんたる贅沢、讃えがたい度量の大きさ(んんんとすべてを受けとめることから始まる)。土壇場でさりげなく生き返った感じがしないかい。
 「宇宙語んんん」は宮古島に生まれ育った人間にしか書けない貴重な詩語・感受性の記録である。内容は多彩だが、大人にも子供にも感得できるリズムや響きが隠されている。じっくり読むと著者の不思議ワ−ルドをほんの少し垣間見ることができるだろう。

「詩集 宇宙語んんん」は第11回平良好児賞を受賞。
御購読希望の方は、海風社(電話 06-6943-7041、FAX 06-6943-5367)か最寄りの書店にお問い合わせ下さい。

Evoked Spinal Cord Potentials―An Illustrated Guide to Physiology, Pharmacology, and Recording Techniques (ハードカバー)

本の紹介
下地恒毅さん

 本著はテキサス大学神経科学主任教授ウィリアム・ウィリス先生と私と共編著でドイツのシュプインガー社から出版した専門書です。本の題は「誘発脊髄電位」で副題は「生理学、薬理学および記録法の図説ガイド」です。
 内容はヒトの脊髄の機能を電気現象として捉え、それを如何に臨床応用するかというものです。脳波や脳の誘発電位は臨床応用されて久しいのですが、脊髄は解剖学的に皮膚から深いところにあり、また周囲に千倍以上も大きいエネルギーで電気的に活動する筋肉や心臓がありますので、それぞれ筋電図や心電図の大きな電気現象として干渉し純粋に脊髄だけの機能を表す電気現象を捉えにくいのです。
 そこで、持続硬膜外ブロックというテクニックとコンピュータによる平均加算法という手法を駆使して誘発脊髄電位を記録する方法を以前に開発しまいしたので、その方法と実際の臨床応用を図説しながら解説しました。
 読者の対象は脊髄の機能を生理学的に或いは薬理学的に研究する基礎研究者や整形外科医、脳神経外科医、神経内科医などです。

くまから・かまから

本の紹介

宮古島出身の24名のライターが、自分のシマの言葉でやらびぱだ(子どものころ)の話から今の話まで、生き生き、のびのびと綴っている本です。

エッセイや詩、方言講座、宮古民謡解説、祭祀など、一冊にガフと入っていて笑ったり、ホロっときたり、ジーンときたり、あんちーなー(そうなんだー)と思ったりあがい、まーんてぃ うむっしどーや(本当に面白いよ〜)市井の人の暮らし、生きてきた軌跡のなんと素晴らしいことか。
宮古の良さを改めて思い、宮古に生まれてよかったなーとしみじみ思います。

苦しい時、泣きたい時、ばたふさりた時、この本があれば大丈夫!
ご家庭に一冊いかがでしょう?


本¥1600円(+税)

沖縄・宮古の書店か、出版社「ボーダーインク」まで。

「ボーダーインク」電話: 098-835-2777
ホームページ
くまから・かまから 松谷初美

おかあさん

本の紹介

久貝清次(宮高7期)

43篇の受詩と受画からなる詩画集です。

着彩された絵具のかすれから、自然と浮かび上がってくるイメージに絵具を重ね制作された半具象の絵「受画」と、全てひらがなとカタカナで書かれた「受詩」。

イマジネーションは、与えられるものという作者の姿勢は、自らが名づけた受詩・受画という言葉からもうかがい知ることができます。

全篇を通して、創作の根底に、幼少時代の戦争体験による平和を希求する強い思いと、生まれ育った母なる宮古島、生命、自然への思いが反映され謳われています。

「しきゅうはちきゅう」の詩中に、しきゅうはちきゅう/ちきゅうはしきゅう/で始まり、・・・・・・うちゅうのこきゅうでいかされる/とあります。
澄んだ懐かしさを覚えるのは、誰もが一度は子どもだった母体の宇宙で漂っていた記憶なのかもしれません。

受詩受画「おかあさん」は、第28回山之口貘賞を受賞。

「憲法の危機をこえて」

本の紹介

宮里邦雄副会長(宮古10期、弁護士)が、「憲法の危機をこえて−弁護士活動からみえる人権」(編著、明石書店)を出版しています(出版は昨年2月)。

宮里副会長は15人の弁護士を擁する東京共同法律事務所の代表をしています。 この本は、人権にかかわるさまざまな裁判に取り組んでいる事務所の弁護士が、憲法を活かすという視点から執筆したものです。
国民の権利や生活と憲法との関連について、実践的・具体的に述べられており、辛口批評で有名な評論家佐高信さんが、「最前線で活躍する弁護士が日本国憲法の存在意義と価値を訴える!」との推薦文を寄せています。

御購読希望の方は、明石書店(電話03−5818−1171、FAX03−5818−1174)にお問い合わせ下さい。

2桁暗算、単位換算を宮古島民謡で

本の紹介


砂川隆久副会長(宮高10期)が宮古島に因んだ「万能!2桁暗算 簡単!単位換算 砂川式パイナ算」というユニークな本を出版しました。この本は11×11から99×99迄のすべての2桁掛算の暗算と91種の単位換算係数の暗記法を独自の方法で提唱し、その総称を宮古島のパイナガマ・ビーチに因んでパイナ算と名付けています。暗算も暗記も語呂合わせと宮古島民謡「狩俣のイサミガ」の曲で歌えるように工夫されています。2桁暗算は左右の半身と両手の指を使う「人間そろばん」でもできるように工夫されています。一方単位換算係数はSI(国際)単位を中心としてメートル法重量単位、ヤード・ポンド単位、尺貫法相互の換算係数が暗記できるようになっています。



子供には理数科への興味を、学生・社会人には実益を、高齢者には老化防止をもたらすお奨めの一冊です。
本は1995円(税込)。
問い合わせは丸善プラネット 03(3274)0609
ファックス 03(3274)0618