第十二回シニアコーラス・TOKYO・フェスティバル

宮古毎日新聞社提供

(東京・中野)七日、東京・中野のなかのZERO大ホールで「第十二回シニアコーラス・TOKYO・フェスティバル」(主催・財団法人日本チャリティ協会、東京都老人クラブ連合会)のコンクールが開催され、関東南秀同窓会のコーラスグループ南秀くらぶ混声合唱団が出場し、東京都民共済生活協同組合特別賞に輝いた。曲目は「てぃんさぐの花」「谷茶前」「安里屋ユンタ」の三曲。カチャーシーを取り入れた独特のパフォーマンスに注目が集まり、団員らは故郷への思慕の念を歌声に託した。

 全員分の衣装を手作りした団長の吉田(旧姓・富永)静子さんは「また賞が頂けてうれしい。これからも元気に仲良く歌い続けて行きたい」と語った。千葉県から三時間かけて練習場所に通う新城恒吉さんは「毎回、皆に会うのが楽しみ。宮古島を思い出しながら歌った」と笑顔で話した。
 指揮者で指導を行っている横山寿子さんは「皆さん、よく頑張ってくれた。血に脈々と流れるものを表現してほしいと思い、沖縄の曲を選曲しているが、今度はぜひ宮古の曲で出場した
い」と抱負を語った。

 同フェスティバルは、都内の50歳以上で構成されたコーラスグループを対象に企画されたコンクール。平成8年に始まり、今年は二十八団体、七百人近くが出場し、来場者数は二千名近くと盛況だった。
 同合唱団は二〇〇五年五月に同会の創立五十周年を期に結成。宮古出身の女性十名、男性七名の合わせて十七名。

(菊地優子)